20220601

どこへ行っても誰と居ても

ひとりぼっちである事を突き付けられる。

目の前で話す貴方が

誰に向けて話しているのか分からない。

少なくとも私ではない。これだけは明確。

 

ヒトは生きる事を続けて行くうちに

幸か不幸か「忘れられないヒト」なるものが

存在?体験?知覚?するらしい。

しかも双方が愛を育んでいる。歪でも何でも。

 

愛せども、愛せども、

私は「忘れられないヒト」ではない。

そのヒトを思い出すための装置だ。

美しい過去を反芻するための装置だ。

 

貴方が向き合っているのは

此処に居る私ではなく、過去に居た誰かだ。

 

貴方が居なければ呼吸すらままならないほど

尊敬し、慈しんでも、その目は、その心は

私を写してはくれない。

 

嗚呼、早く終えて仕舞いたい。